みんなこれで解決、する訳じゃないと思うが、合う人もいるかもしれないので。
あとこれ以上時間が経過すると、前にどうだったかって事がわからなくなりそうなので備忘録的に(おいジジイ)
実践的な方法 3つ と、考え方を変えてみる方法 1つ。
友人に見せて意見をもらうとか、そういう同梱されてない友達に頼む系はなしで()
自分だけでできる範囲のことです。
前置き
これは筆者がすこし苦手を克服できた事例をもとに書いてみた記事です。
自分はアナログでなら線画大丈夫だが、デジタルだとめちゃ苦手、という人間でした。でも最近はだいぶマシになった。
苦手意識を克服するのと、線画うまく描けるのはまた別の話なんで、どうやって上手い線画を描くかとはちょっと違う話です。
とにかくまず苦手意識ないほうが描きやすいから、という所。
個人の感覚をもとにしてるので、テキトーに参考程度にしていただければ幸いです。
※記事中にも途中で絵を載せてますが、絵を先に見せろ()という場合は GALLERY をご覧ください。
目次
- 実践案① すぐ試せること ペンを吟味&キャンバスサイズ固定
- 実践案② 板タブを使ってたら、液タブにしてみる
- 実践案③ 普段と違う描き方の絵を描いてみる
- 考え方の案 自分の実力以上のものは描けない=自分の実力でならいつも描ける!ヨシ!
実践案① すぐ試せること ペンを吟味&キャンバスサイズ固定
すぐ実践できるが、意外と重要だと思います。
ペンは、どのペンも描きづらいぞ()という状態より、このペンはまだ良いな、と思えるものがあったほうが続けて練習もしやすいので、より線画苦手克服の助けになると思います。
ペン/ブラシはクリスタだったらダウンロードできるものが色々あるので、とにかく良さそうなものを片っ端から試す。
デフォルトのペンで使いやすいのがあれば問題なしだが、しっくりこない場合は探してみるのも良いかと。
クリスタ以外でも最初から色んな種類のペンがあるソフトもありますし(Kritaとか。フォトショは使ったことなく不明ですが)
そのソフトにしかない描き味ってのもあると思いますから、とにかく試し続ける()
強弱がつくほうが描きやすいか、つかないほうが描きやすいか
とかでまず絞るといいかもしれませんが
どんなペンが合うか使ってみるまでマジでわからない。
これは自分の絵柄的に絶対合わないな、とか思わずに使ってみると良さそうです。
キャンバスサイズを固定するのは、自分もかなり最初に試したことの一つでやってよかった。
んなの当たり前だろと思う方もいるだろう、そんな事も書いてますが、自分は途中まで意識できてなかったので記しておきます()
デジタル線画が苦手な理由は人それぞれあるはずだが、これは主に
理論とか知識どうこうではなく、直接的な作業としてそもそもデジタル線が描きづらい、という問題を軽減できるかもしれない案です。
下描きの中からどうやって良い線を見つけるかとか、どういう作業手順を踏めば線画がやりやすくなるとか、そういう事より以前、もうそもそもデジタルの線を描くことにストレスがある、という事があった場合の対処法。
要はまず最初はキャンバスサイズを固定して、自分が描きやすい基準のサイズを決めると良い、て事なんですが、じゃあなぜ固定したほうがいいのか、という話。
デジタル絵はキャンバスサイズを変更することで、ペンの描き味が変わることがあると思います。
実際に変わってるのではなく、相対的に変わったように感じる、て事だと思うが。
たとえばいつも長辺 2000 px のキャンバスに 7 px くらいのペンで描いてるとして、キャンバスサイズを倍の 4000 px にすると、7 px のペンだと細すぎると感じるはず。
このやりづらさをアナログに変換すると、手のひらサイズ15cmのメモ帳を、めいっぱい腕を伸ばした状態で持ってそのまま絵を描いてください、ってのと似てると思います。
遠い、線が細い、描きづらい。
メモ帳じゃなくデカさで言い換えるなら、実際は腕が届かないから無理だが、15mのキャンバスが端から端まで視界におさまる距離からボールペンで絵を描いてください、みたいな。
遠い、線が細い、描きづらい!
でもデジタル上でやってると、2000 px でも 4000 px でも、15cmでも15mでも、見かけ上はサイズが同じに見えるので。頭でわかってても違いを忘れやすい気がします。
だからアナログだと一目見て感覚が変わるのが当然のことをしてても、デジタルだとわかりづらくなり、ペンの描き味が変わったような違和感が強くなるのかなと。
それをすぐに理解して対策できる人もいると思いますが、自分は出来てませんでした。
線画が苦手だと思いながらキャンバスサイズを気分や題材で変える→ペンの感覚に違和感をプラス!!!→結果ストレスが大きくなると。
そしてペンのサイズはどれくらいが描きやすいという基準も決めてないため、キャンバスサイズを変える度にどう調整すればいいかも、わかっていなかった()
こういった事をやり続けて、線画の苦手さに拍車をかけていたと思います。勝手に。
軌道修正した今現在に改めて振り返ると、自分はいったい何をしていたんだ?と悲しくなるが()実際こんな感じでした。
だからまずはどんな絵でもこのサイズで描く、というサイズを決めてしまう。
そして絵の題材とかによって変えないで、どんな絵でもそのサイズで描いてしまう。キャンバスサイズの固定。
キャンバスサイズを固定したら、まずペンの感覚が変わらないので、微妙な違和感がなくなる。違和感がなくなれば、ストレスも減る。
そしてどのくらいの太さのペンが自分的に描きやすい、という基準がわかる。
基準ができたということは、じゃあ今度は大きな絵を描いてみよう、とかいう時にもペンをどれくらい太くするか細くするか、基準点から考えられるので感覚的にもわかりやすくなる。
だから、まずはキャンバスサイズを固定して、自分が描きやすい基準のサイズを決めると良い、ということで。
これはほんとに、こうやって書くと、いやめちゃくちゃ初歩的なことなんじゃないの?という気もします。
だいたいそんなキャンバスサイズをコロコロ変えるやつがおるか?とも。
たしかに、キャンバスサイズはそんな変えなくていいかとか、ペンの使いやすいサイズてどれくらいかなとか、なんとなくは意識する事だと思います。
でも何故そうしたほうがいいのか、自分にはそれが必要なのか?まで考えて、さらにそれを実践するのに時間をかけすぎた、と思います。
でも実際やってみて、線画がやりづらい、という自分にとっての問題を軽減するのに役立ったので、改めて書いておこうかなと思った次第。
実践案② 板タブを使ってたら液タブにしてみる
2番目の案ですぐ大金使わせるのをやめろ()て話なんだが
板タブを使ってて描きにくいな、と思ってる場合は液タブにしてみる。
ここに苦手意識の大部分があった場合、ほぼ解決します。マジ。
予算がかかるのに試してみないとわからんのが問題ですが、人によっては効果デカい。
自分はほんとうに液タブにしてよかったです。
タブレットをすでに持ってる人はそれで試すのもあり。
あれも液タブと似たようなものなので、ダブレットで試しに安いペンとかを買って試してみる等。
自分はそのパターンじゃなかったのでわからないが、逆に最初から液タブを使っててやりにくい場合、板タブのほうがいい、て事もあるかもしれません。
とにかく資金さえなんとかなれば試してみたいところです。
【補足話 液タブまたはタブレットを買う時の注意】
苦手意識克服と直接は関係ないので、その話はええから、て場合飛ばしてください。
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解像度の高いPCモニターを使ってる人は、液タブもそれに合わせないと最初見え方の差がキモすぎて描くのが苦痛になる場合があります()
電気屋で見た時は実際に比べられないから「充分きれいじゃん?」て思うのに、いざ家で並べてみたら「え?」と。
それでも画質の差は慣れれば大丈夫ですが、PCモニターとの色味の差とかはさすがに慣れません。色は設定でマシにはなるが、土台が違うとどうにもならない部分もある気がするので注意。
なので液タブを買うときは予算の相談もあるが、PCモニターより低解像度のものを買う場合、モニターとの性能差や色味の差を考慮して買ったほうがよい◎
そのうえで予算的に高性能な液タブを買えない場合でも、わかってて買うのと、買ってから気付くのではショックの大きさが違うはずなんで()
書いときました。
板タブと液タブどうのは3年前のものですが別記事に詳しく書いています。
板タブ→液タブに替えた感想 Intuos 4 PTK-640→Cintiq 22 DTK-2260
液タブではなくタブレットで描いてみよう、と思う場合
小さい画面だとストレスになって作業できない人、ノートパソコンですら疲れる人、デスクトップじゃないと作業できないタイプの人は、11インチだと絶対に小さいです。
描けないというと言い過ぎだが、描けるけど次第に使う気が起きなくなる、が近いかもですね。
なのでそういう人に限っては、デカ液タブを置く場所がないとか、机が合わないとか、環境的問題でタブレットにしようと思う場合でも、11インチよりは上のものにしたほうがいいと思います。
ワイは11インチのiPad Air M2を使ってますが、小さすぎるのでもうイラストを描く用には使ってません。
資料見るためのミニモニター的な用途には丁度よくて重宝しています。
PCモニターと液タブを使っている場合、それぞれに違うものを表示するようにすれば、モニター側を資料表示に使うことも勿論できます。
が、作業環境によってはモニターとの距離が遠すぎて見づらいとか、イラストソフトの操作用ウィンドウみたいなのだけPCモニター側に出たりして使いづらいので。
PCモニターと液タブには同じ画面を表示して、資料はiPad、このほうが見やすいです自分の場合。
等々言いましたが、大きさの問題はスマホとかでも描ける人は全然問題ないと思います。
実践案③ 普段と違う描き方の絵を描いてみる
自分の場合、メインは厚塗りです。グリザイユもやったりやらなかったり。


なので手法によって線画はガイドライン程度でもいい、て感じですが、線画は自分的にはどんな描き方をするにも必要で、それが描きづらいといつもストレスで、苦痛すぎてなんとかならないかな、と思っていた。
それで色々やってて、板タブが今のPCで認識しなくなったのをきっかけに液タブにしたらかなり楽になって助かってたんですが、やっぱそれでも線画きつ…
という感じではあった。
なので苦手意識克服のために厚塗りじゃない絵も描いてみたり。ネコチャかわいい

そして、最近5頭身くらいのミニキャラをアニメ塗りでずっと描いていて(2ヶ月半くらい)そうしたら
あれ、線画べつに…大丈夫じゃね?
と思えてきました。
自分の場合はですが、ミニキャラは厚塗りしないのではっきりくっきりした線をずっと描きまくってて、そしたらなんか気付いたら線画大丈夫だな()と。


※ミニキャラ絵は2枚ともファンアートです※
ここで「線画大丈夫だな」と思えた理由で考えられるのは、線画をくっきり描く必要のある絵を描き続けたことで慣れた、説が有力。
ほかには、この2ヶ月半で今までより高い頻度で絵を描いたから説。
ようは絵自体を1枚最後まで描く回数を増やしたことで、線画という1工程がそんなに気にならなくなった、というような。
それも無関係ではないと思う。
が、絵を短期間に続けて描くことは過去にも何度かやったことがあり(30枚連作描いたり、同じテーマで複数枚作ったりなど)、その時は目に見えるような効果はなかった。覚えてるかぎりは。
なのでたぶん、いつもと違う絵を描いたから、という影響が一番大きいかなと。
逆に普段アニメ塗りを描く人が厚塗りをやっても同じ効果が得られるか、は謎なところではありますが
違う手法で描いてみるってのは、違う見方ができるようになる、自分の感覚が変わる、という事だと思う。
そしてそれが、苦手という感覚の変化にもつながるかも。
という感じで。
考え方の案 自分の実力以上のものは描けない=自分の実力でならいつも描ける!ヨシ!
最後は考え方を変えてみる系の話です。
そういうの向いてない、と思う場合は無視!(え)
合わないことを無理にやるより、まあ向いてないなら別の方法にすればいいか~ぽえ~
ってほうがいいと思います自分は。描き方なんて無限にあるでしょうから。
て前置きしたうえで書きますが
これはもうタイトルだけでいいくらいの話です。
自分の実力は基本的にいつも出力されるんだから、不安になる必要ない
てだけの話で。
もう少し詳しく言うならば
たとえばリンゴを10回描いたことがあり
11回目に描くとき、でも線がうまく描けないかもしれないどうしよう、と思ったとしても、10回はもう描けてるから突然リンゴが描けなくなるわけじゃない、ですよね。
とりあえず同じようなリンゴは描けるはず。
その10回のリンゴは全部気に入らない!!!だめなんだよこんなんじゃ!!!!
と思ったとしても、もしそれがリンゴに見えているんだったらとりあえず描けてはいる、ってことになると思う。
だからリンゴを描く能力はもうあるということで。
理想のリンゴが描けないことを、リンゴ自体が描けないみたいに考えなくていいのでは
ていう。
理想の線が引けないことを、線自体が引けないみたいに考えなくていい
なのにそうなってしまってる状態が、苦手意識の原因という場合あるかもな
て話です。
勿論そうじゃない場合もあるでしょうけど、自分はこれに近かった気がします。
でもいろいろ悩んだ結果考えを変えて、とりあえずリンゴは描けるから土台はできてる事を忘れないようにして、その上でどうやって良くするか考えたほうがいいんでは
という気がしてきた。
線画だけじゃなくて絵が描きづらい心理状況ってのは「うまく描けないかもしれない」ってのが大きい場合あると思います。
いまこの線を引き始めてもぜんぜん良くないものになるんだったら、やりたくない、みたいな。
理想、いうなれば自分の実力以上のものを常に求めていて、それが出来ない、それが嫌だ、だから描きたくない、と。
ただ、そう思ってたとしても、やっぱリンゴが描けなくなるわけじゃない。
逆に幼稚園児が描いた自由が炸裂しすぎてる絵みたいなタッチでリンゴを描いて、と言われても逆にできないと思う。
どんだけ最悪の精神状態でもリンゴはリンゴになると思います。
だからもうそこは無心で土台を描いて、あとから良くすればいいんだという。
まずは存在させて、あとから良くしろ、みたいなの一時期流行ってた気がするが、あれもつまりはそういう事じゃないか?わからんが(わかれ)
結局、自分の実力以上のものが描けない、だから嫌だという気持ちでいっぱいになってしまって絵が描けなくなったら、実力も伸びないまま、だよなっていう…
でも描かないとうまくならないから、悩みすぎて描けなくなるより、描けたほうがいい、ていう感じで。
描けてさえいれば、そのうちまた発見できる事もあるだろうし、と。
今までにまったく絵が描けなくなる、描きたくない、という事も当然あったので、なるべくそうならない為に自戒の意味も込めて。
まあそういう感じです。
考え方についての文は長すぎてもダルそうなんで、こんな感じにしときます。
以上です。
最近こういう絵の悩み系の記事は書いてなかったんですが、悩んでなかったわけじゃなく、むしろ悩みがありすぎる()
備忘録的にまとめる段階にもなかった、というか、今も無い。
だが、線画の事だけでいえば、前よりだいぶマシになったな、つまり一旦の答えは出たのかなと思って書いてみました。
うちのサイトは絵のサイトなんですけど絵の記事はマジで人気ないです(大丈夫そう?)
だから書いてもね!という気もしたんですが(するな)
だけどまあ、線画には地獄のように苦しめられてたんで、なにか楽しく絵を描きたいと思ってる人の役に立てば。
ほんと絵描きとか、地獄だろ、と思いながら生きてるが(まだ地獄いるんかい)、自分の手で絵が描けるってのは楽しいことだと思うので。
Ugo’s info
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