Assassin’s Creed (無印/初代) プレイ日記【Memory Block 3-7】

前の記事→ Assassin’s Creed (無印/初代) プレイ日記【Memory Block 1, 2】

PC英語版でのプレイ。今回は一気にラストまで。
(日本語版は100年前に一度クリアしてます)

急ぎめの振り返りプレイですが、再度遊んでみての感想など。

この記事のネタバレは構成は以下

ストーリー感想、ゲームプレイ感想 → ネタバレなし
Assassin’s Creed ストーリー、まとめ → ネタバレ

 

目次

—–以下の項目はネタバレ—–

 

前回まで

2012年、デズモンド・マイルズはアブスターゴという謎の企業に拉致される。
そこで、アニムスという遺伝子の中に眠る先祖の記憶を追体験できる装置に入れられ、自分の先祖アルタイル・イブン・ラ・アハドの記憶を強制的に追体験させられる。
アブスターゴはこの記憶の中でなにかを探しているようだが、それが何かはわからない。

デズモンドが探る先祖の記憶の舞台は1191年、第三次十字軍時代のエルサレム。
アサシン教団のマスター・アサシンであるアルタイルは、重要な任務で”ある遺物”の回収に赴く。
しかしアサシンの信条を破り自分の力を過信したことで、任務失敗の危険を招いたあげく仲間を死なせてしまう。
遺物は重傷を負いながらも生還した仲間が回収したが、アルタイルは厳罰処分として位を剥奪される。
そして一から出直してこの9人を暗殺すれば地位の回復を検討する、と師から命を受ける。

 

ストーリー感想

Ⅰのストーリーの大筋


導入は前述どおりですが、現代編の大まかな流れとしてはデズモンドが被検体としてアブスターゴに無理やり協力させられつつ、彼らから逃げられるのか?

過去編は、12世紀のエルサレム周辺地域で活動するアサシン教団の一員アルタイルは、人々を虐げる権力者などを暗殺し、聖地に平和をもたらすことができるのか?というのが大筋。

 

アサシン教団vsテンプル騎士団の構図はどうなってる?て話ですが
この構図はⅠ開始時点では双方にとって当然のことではなく、少なくともアサシンたちは自分たちの敵=テンプル騎士団という考えは持っていない様子。

しかし…ということがあって

アサシン教団vsテンプル騎士団の構図がアルタイルの時代から始まった。

ゲームのストーリーを見るかぎりは(アサクリ史はわかりづらい)
他媒体のことは知らないんでね…
でも史実としてテンプル騎士団が活動を始めるのが12世紀頃なんで、それ以前に戦うことは無いはず。

近年作では双方の前身組織の戦いが描かれているので、その点ではずっと戦っていたといえばそうだ。
が、その時代は個人的理由の戦いであったり、人々を虐げ自由を奪う者たちへの抵抗だったりした。組織との戦いが最大の目的ではなく。

それがこの12世紀(1191年)になって、本格的にアサシン教団はテンプル騎士団に対し、人々の自由をかけた戦いを始めた。
て感じですかね。

(まあ中世以降も個人的理由で戦ってるアサシンいますが…土台の話ですはい)

 

原点のストーリー


というわけで再プレイしてみて、やはりⅠは全ての原点である事を感じたし、面白かったです。
近年作までに紆余曲折あるし、設定ごちゃごちゃして、他媒体まで広げてるからもう訳わかんねえよ、ってなってる悲しみは消えないが。

初見プレイで理解するのは難しい部分もあるストーリーだが、改めて見てみると興味深いところも色々ありました。
「真実はなく、許されぬ事などない」とはどういう事なのか、その答えをすでにアルタイルが出していたり(シブラントまたはジュバイル暗殺後のアル・ムアリムとの会話で言っている)。

9.11から10年も過ぎないうちに出たタイトルで中東を舞台にしている、ってのはアサクリのすごい点だとは思ってたが、ストーリー内では、神という幻のために人々が争っている、というような話が出てたり。

宗教の聖地を舞台にしつつ、いわゆる宗教で語られる神はいないという事、そして神のような力に抗うことを描いてるのが、やっぱいいなと。

そして歴史の舞台をメインにしながら違和感なくそういうテーマを描けてるのは、史実の人物ではなくアサシンを主人公にしていること、現代編と過去編という二つの世界観、そしてエデンのかけらであったりかつて来たりし者たちというSF設定があるからこそだよなと。

だから、儂は現代編やそういう世界観が好きだったんだろうなと、思いましたよ(えなんで過去形で言った?)

ハイ

アサクリ史上の原点はオリジンズということになったけど、作品としての原点を感じました。

他のプレイ日記でも書いてるとおり近年作も好きです。
ただ、もともとⅠから順番にプレイした事とかそういう思い出深さもありつつ、やっぱ自分はこの初期のストーリーも好きだなと思いました。

 

その他思ったこと


AC マリク画像

マリクいいキャラだなと改めて思いました。
あまりにも重い出来事のその先で…という展開がね。好きだ。

あとしつこいけど英語版のボイスがほんと雰囲気良かったです。
マリクはアラビア語っぽい訛りがあったり、ロベール・ド・サブレはフランス語っぽい訛りがあったり。

結局アニムスの翻訳なので、訛りあるのはおかしいやろwとも思う。そして結局それぞれの母語ではない、こういうのは不自然で嫌いという人もいるかと思います。でも儂はこういう雰囲気の出し方好きです。

あとルーシーがあることを明かす場面の英語版デズモンドの声よかったです。

当然、日本語版も変わらず好きですが。声優さんも良いし。

 

今プレイしてみて残念だったのは、サラディン本人が出てこないことですかね。
会話や文では何度も登場するんですが。
初見プレイ時からこうしてやり直すまでにイスラム史が好きになったんで、アサクリ世界の中でサラディンに会ってみたかった。
王道すぎるけどやっぱサラディン好きなんじゃ…

 

ほかに初見プレイ時に思わなかったというか、気付かなかったことだが
現代編で会話中にカメラを動かすと、デズモンドもいろんな表情をしていたんだなと。

AC デズモンド画像

あと上記の画像は手動のアングル変更だが、過去編も現代編も、会話ムービー中にスペースキーでアングル変更なんてこともできるんですね。
現代編もできるんだ!?てのが衝撃で、見られないと思ってたデズモンドの表情が見られたのがとても嬉しかった。

…あーーーーーデズモンド…!!!!!!!!!!!
見られてよかったです。厳しい状況に追い込まれて傷ついてるデズを見るのはつらかったですが。

でも、嬉しかった。

 

もう1個今だから思ったこと。現代編後半のヴィディックとデズモンドの会話で、書物には誰でも好きなことを書くことができる、だから信用できないがアニムスは違う、みたいな話が出るんですが…

ヴィディック「そこがアニムスの素晴らしいところでもある。なにせ解釈を誤る余地がないからな」

それを聞いた儂は、余地あるみたいですよ何かしらんけど~(殺意)などと。
思いました。
アニムスも劣化しましたよね()

この言葉に対してデズモンドが「それはどうかな」と言ってるのが鋭い。うん。

 

とにかくデズモンド可愛かったです。ほんと久々に生身のデズモンド(生身とは)に会いましたよ。最高。

無駄に歩き回ったりデズモンドの顔をよく見たりしました。
デズはアニムスがある部屋では虹彩が黒なんだが(たぶん太陽光のせいか)、自分の部屋の中に入るとヘーゼルみたいな虹彩色に変化するんだな!と気付いたり。かわいい。目きれい。

AC デズモンド画像

 

ハイ。総じて、再度プレイしてよかったし面白かったです。
ストーリーとても良かった。
英語のリスニングのみという最高難易度すぎて、正直会話は見失う部分も多かったし、プレイしてからエンサイクロペディアとかYouTubeで日本語版のプレイ動画を見直して補完したところ多々。
でも英語ならではの雰囲気や違いを楽しめたし、英語版プレイも面白かったです。

現代編の最後は展開がわかってるといきなり終わるな~という感じだが、デズモンドがついに、という事を感じると感慨深いラストでした。
そんな驚愕の!!!みたいな展開ではなくて最後まで渋くて、初見プレイだと「え?」てなるかもしれないが、好きです。

 

ゲームプレイ感想

前回のプレイ感想では良い点として、RPG要素がない戦闘アクションや一発で決まる暗殺、悪い点としてキャラの動きが全体的に重い、などなどと書きました。

最後までやってみて、それ以外のことで良いなと思ったことが5つあった。

1. 12世紀中東の景色と雰囲気


AC ダマスカス画像

人の密度や生活感のある都市の雰囲気(とくにダマスカスの明るさと美しさ)がとてもいい。
後続タイトルに比べたらもちろん荒いけど、それでもアサクリらしいリアルな雰囲気作りがされてる感じで◎

その中を動き回れるのが原点という気がするし、自分がそこに生きているキャラクターとしてイスラム世界を歩き回れるゲームってそう無いだろうから、やっぱレアだしオリジナリティがあると感じた。

(オリジンズはエジプト舞台だけど古代だからイスラムではないので…)

 

2. アサシンの同胞たちが都市の中に潜伏している様子


AC アサシンの仲間 画像

この頃はアサシン教団も人数が多く、街中でアサシンたちが潜伏していて出会うことができる。その兄弟たち(クエスト提供者)から挨拶されるさりげない瞬間とかが超良い。
アサシン教団側で仲間があちこちに存在しそれぞれの活動をしているのを実感できるタイトル、って意外と無い気がする。
なのですごく嬉しかった…

エツィオサーガも仲間がいるし、ユニティも大きな教団支部が存在している。が、エツィオサーガは自分が仲間をリクルートするかたちだったし、ユニティで街中に出てくる仲間は本編とは関係ないオンラインクエストのものだけだったから存在感は薄かった。

Ⅰはすでにアサシン教団の基盤があり、自分がリーダーとかでなくその中の一人のアサシンとして活動している感が味わえる。
これはⅠならではかもしれない。今のところ。

Ⅰではクエストを受けると仲間のアサシンが今置かれている状況とかを話してくれるのも好きだ。降格されたアルタイルを馬鹿にしてくる同期の奴とか、アルタイルを尊敬している後輩っぽい奴とか、態度とかも色々あって面白い。

 

3. UIのかっこよさ


AC UI画像

意外な感覚だったがプレイしてて、あれ、UIってⅠが一番かっこよくね?と思ってしまった。

操作性とかに一部難あるしファストトラベルへのアクセス性等、後続タイトルのほうが便利な点はたくさんあるが…
個人的に、デザインはⅠが最も好きかもしれない。

Ⅰは過去編のHUDにおいてもモダンなデザインを崩さず、デジタル感の主張が強いことによって”アニムスの中にいる”感覚を常に感じられる。
人によっては評価できない点かもしれないが、自分は好きだ。
このデザインが、現代編主導のストーリーによく合っていて良いと感じた。
Ⅰにおいてもゲームとしてのメインは過去編。でも、ストーリーとしての主軸は現代編、という感じが好き。

(UIはオリジンズのも好きだけどRPG的な部分の実用性が、デザインを犠牲にしている所あるなと感じる)

 

4. Ⅰからあるメールを読めるシステム


AC PCメール画像

ゲーム内のPCを操作してメールや資料から現代編のストーリーを補完するってのはⅠから既にあったのか、と思い出してしみじみ(おじいちゃん)

後続タイトルになるとデータベースが出てくるので全部読もうと思ったらヤバい情報量だが、Ⅰはデータベースとか無いし(そもそもショーンが出てない)、読むものといったらメールくらいしかない。

無機質でなにも考察する余地のない施設に閉じ込められ、唯一の手掛かりとしてPCのメールをチェックしてみる、ってのがシンプルながら面白くてよかった。

あと映画版でも登場したアラン・リッキンが、顔は出てないとはいえこんなに登場していたなんて忘れていた。

現代編主人公のレイラとは別人だが、ルーシーが”レイラ・マリーノ”という友人の死の真相を探っている、ていう話もあった。
これはⅠだけの話で他タイトルとのつながりやこれ以上の広がりはないと思うが、後々ちょっっとだけトリビア的な部分でつながるらしい。
ブラザーフッド(エツィオサーガ)の大きいネタバレになるので書きませんが。

(もうプレイ済だからネタバレOKという人は英語だけどwikiをどうぞ↓)

Leila Marino | Assassin’s Creed Wiki | Fandom

 

5. シンプルにアルタイルがかっこいい


AC アルタイル画像

やっぱアサシンといえばアルタイル師匠。

後続タイトルのアサシンたちと比べると出来ないことも多いが、暗殺のモーションとかカウンターで敵を斬り伏せるアクションのかっこよさには見惚れる。

AC アルタイル画像

服もかっこいいし、この身軽そうなデザインが好きだ。

仲間のアサシンたちも少し違う服装をしてるけどみんなかっこいいし、この中東のアサシンたちが一番好きだ。やっぱり。
ミラージュはどうなるかわからんですけど…

暗殺は奴隷商人のタラルと、シブラントのやつがおもろかったです。
両方とも、演出とか標的にたどり着く方法が面白くて好きだ。

初見プレイ時に死ぬほど苦戦したガルニエ戦が今回あっさり終わって、プレイスキルの向上というより、前はなぜ苦戦したのか(^ω^)?と思ったりなどしましたが。
まあ精神病患者的な人々がいる密集地帯でガルニエに近づく隙を見つけないといけないので、RPGばっかりやっててアクションゲー初心者だった当時のUgoさんには難しかったんでしょう。つまり最初が下手すぎたわけだ(完)

こんだけやってても別に上手いとかないが、慣れは完全にあるので。

そもそもこのゲーム最初は難易度なんて無かったし激ムズゲーでもないけどさ(おじいちゃん次の話題いってね)

 

悪かった点は…


やっぱり動きの重さと、後半少し飽きること(単調さ)でしょうか。

Ⅰは歴代アサクリでもコンパクトな作りで、マップもそれほど広くなく、拠点であるマシャフから移動できる街は基本的に3つ。

移動先がある時点で広いのでは?という気もするが、それぞれの街が狭いので面積合計したらユニティとかとそんな変わらんのではないか?

で、話を進めながらその3つの土地に複数回行くことになるので、2回目は若干飽きる。
いちおう違う地区に行くので景観は少し変わるが、やることはほぼ同じで新鮮味は少ない。
おつかいクエストが無い点はプラスですが。

ストーリーは全体通して面白いが、儂はすでに1回クリアしてるので2週目はダルいなと思う部分も多かった。
初見プレイの時そこらへんどう思ったかは、もう憶えてないですが…

戦闘に関してもとにかく斬っていく感じになるので、繰り返すと疲労のほうが大きい感じ。
いちおう徐々に出来ることは増えていくんだが、近年作の凝った戦闘やってると地味に感じざるをえなかった。
後半の戦闘はすこし難易度上がりますが、そこまでスキル求められる事もないと思うので面白さが増すってことはそんな無いかなと。

個人的にはアルタイル師匠のかっこよさだけが救い()

 

結論 個人的には初代のシンプルな作りが好き


やっぱりⅠは良い点もあるけどアンバランスな点も多々ある。
けどシンプルすぎるくらいシンプルなところが、個人的には好きです。

駆け足で19時間でクリア(デズモンドかわいいって思ってた時間が18時間くらいあった)できたので、ボリュームもまあ丁度いいかなと。

最近のアサクリ長すぎるんよ()
まあその分良い点もあるので長いのが嫌いって訳ではないけど、1周回が短い有難さは感じました。ストーリー把握もしやすいので。

 

個人的総評

アサシンクリードⅠは、ゲームプレイ的には難点とかアンバランスなところも目立つが、シンプルで純粋なステルスアクションゲームなところが良い。
ストーリーも、アサクリシリーズ好きな人にとっては、その原点の物語を体験するという事だけでもプレイ価値があるタイトルだと思いました。

これはどこまでいっても個人の好みですが、自分的にはシリーズの中でも特に現代編と過去編が絶妙に組み合わされており、どちらも楽しめるいいストーリーだと思いました。

再プレイについては、すでに日本語版をやったことある人なら英語わからなくても普通にできるはず。
ストーリー把握には難あるが、流れさえわかってればプレイで困る箇所は無いんじゃないでしょうか。

ただ実績問題。UBISOFT STOREのPC版は実績対応してないみたいですね。
ネットで見るとXbox版とかは実績あるっぽいが。

儂はPCでプレイしてるアサクリはすべてUBISOFT STORE版を買ってるんですが、Ⅰは Ubisoft Connect を見ても実績表記がなかったです。
(ほかのプレイ日記を書いてるタイトルは全部実績あります)

でもまあ致命的なバグとかは自分のプレイでは遭遇せず(イーグルダイブのは設定で直ったし)、PC版で英語をプレイしてみるのも面白かったです。
UBISOFT STOREの宣伝ではないです。仕方ないからそこで買ってるだけだから()

 

Assassin’s Creed ストーリー
※ネタバレ※

ここから先の文章はネタバレです。

ゲームプレイだけで分かりづらかった部分はエンサイクロペディアの記述や YouTubeの日本語版プレイ動画などを頼りに書いています。

参考動画↓

YouTube – Assassin’s Creed(アサシン クリード)日本語音声 XSX Gameplay Walkthrough FULL GAME 4K 60FPS No Commentary

Ⅰの日本語音声は現状プレイするのが難しいため感謝。ありがとうございます。

ストーリー範囲は Memory Block 3-7。結末まで。

過去編

一人目を暗殺したアルタイルはアッカで二人目の標的ホスピタル騎士団のグランドマスター、ガルニエを始末する。

AC ガルニエ画像

3人目の標的はエルサレムに居る。しかしエルサレムに行くと、管区長になっていたマリクに冷たい対応を受ける。だがそれも当然のことで、マリクはソロモン神殿での戦いが原因で弟と左腕を失った。
怒りを見せながらもマリクが聞かせてくれた最低限の情報を頼りに、アルタイルは情報を収集する。

(標的を倒す前に羽を渡された後、もう一度支部の中に入るとマリクがめっちゃキレてくるので面白いです)

アルタイルは情報を集め、マリクの許可をもらって奴隷商人タラルを始末。

AC タラル画像

アル・ムアリムの元に戻ると、リチャード1世獅子心王とサラディンがアルスーフで交戦しようとしているとの話を聞く。殺意の高いアルタイルは二人を殺すか?と問うが、大導師は否定。
両軍勢が準備を進めている間に、さらに3名の標的を始末せよと命じる。

命令通り、ダマスカスで大富豪アブル・ヌクド、アッカでモンフェラート候ウィリアム、エルサレムでマハド・アッディーンを暗殺する。

AC モンフェラート候ウィリアム画像 AC マジド・アッディーン画像

マリクは丁寧に協力を求めるアルタイルの姿勢に変化を感じたようだが、溝は埋まっていない。

順調に暗殺を進めるアルタイルだが、今まで暗殺した標的たちが”自分は善き行いをしている”と信じていたことが気にかかっていた。
彼らはなにか同じ目的のために動いているとしか思えない。
そしていつも的を得ない言葉しか返さないアル・ムアリムに、この暗殺計画の真意を教えろと訴える。

アル・ムアリムは「Non nobis, Domine, non nobis」と言う。
(これはテンプル騎士団のモットーの一部。”Non nobis, Domine, non nobis, sed Nomini tuo da gloriam.” ”私たちではなく、我が主よ、私たちではなく、あなたの名によって栄光は与えられる”みたいな意味ですかね。わからんけど。
日本語音声では、アル・ムアリムが言った部分の厳密な訳じゃないと思うが恐らくわかりやすくするために sed Nomini tuo da gloriam. のところを使ったっぽくて“主よ、栄光を汝の御名に”と訳されてました)

そして今まで殺した標的はすべてテンプル騎士団のメンバーであり、彼らはロベール・ド・サブレの命令で”新世界”を作るため活動していたと明かされる。
テンプル騎士団は神のためではなく、自分たちの目的のために聖地を欲しているのだ。
リチャード王もサラディンも、奴らの目的を邪魔しようとする者は誰であれ破滅させられるだろう。

アル・ムアリムは奴らを阻止するためアルタイルにこの9人の暗殺を命じたのだ。

AC 銀の塊の画像

また、大導師はエデンのかけらをアルタイルに見せる。この単なる銀の塊に見えるものは、人々に影響を与えて操る絶大な力を持っているらしい。
神話や聖書で語られている出来事もこれによって成し遂げられた。
テンプル騎士団がこの秘宝を好きなように使えば、奴らが目指す完璧な世界、完璧な支配が実現するだろう。

最初に命じられた秘宝の回収任務も、テンプル騎士団の野望を止めるためだった。
奴らは、生きている限りこれを取り戻そうとするはずだ。

アル・ムアリムは更なる2人の暗殺を命じ、アルタイルはそれを成し遂げる。
残りはロベール・ド・サブレのみ。


アルタイルは再びエルサレムを訪れる。
収集した情報によると、すでに暗殺したマハド・アッディーンの葬儀にロベールが出席するとわかる。
真意はわからないが、新世界のために必要なキリスト教徒とイスラム教徒の和平や、同じテンプル騎士だった男を弔う意図があるのかもしれない。

葬儀へ向かう前に、アルタイルはマリクに謝罪する。
許されることではないと自覚しつつも、ソロモン神殿でのことを詫びた。
するとマリクは、お前はもうソロモン神殿にいた時のお前ではないのだから謝る必要はない、とアルタイルを赦す。
アルタイルが自身を顧みて周囲の人間への態度を改めたことを冷静に評価してくれた。そしてマリクは力を合わせよう、と言ってくれる。
アルタイルは感謝を述べ、最後の任務へ向かう。

エルサレムの墓地でマハド・アッディーンの葬儀がはじまった。
そこにはテンプル騎士たちも参加している。一人はロベール・ド・サブレだ。

AC エルサレム画像

ついにアルタイルはロベールに攻撃をしかけ、止めを刺そうとした。
しかし兜を脱がせるとその人物はロベールではなく、テンプル騎士の女(マリア・ソープ)だった。

マリア・ソープはロベールの身代わりとして葬儀に出席し、その逃亡を助けた。
ロベールはいまアルスーフでイスラム軍と同盟を結ぶ準備を進めている。
アルタイルはテンプル騎士たちを暗殺してきたが、そのなかには十字軍の人間もイスラム軍の人間もいた。真意を知らない者から見れば、アサシンがやっているのは双方に敵対する行為だ。
ロベールはそれを利用し、アサシン教団打倒のため同盟を結ぶようリチャード王とサラディンを説得する計画を進めているようだ。

それを知ったアルタイルは、真の標的ではなかったマリア・ソープを殺すことなく見逃し、急ぎアルスーフへ向かう。


アルスーフにたどり着いたアルタイルは、リチャード王に面会し裏切者がいることを告発する。

AC アルスーフ画像

ロベール・ド・サブレおよび彼に協力していた者たちは、自分たちの目的のためにリチャード王の支配を脅かす行為をしてきた。
自分が殺したのは確かに王の重鎮たちだったが、すべて裏切者だった。そしてアサシン教団が望むのは聖地の民の安全と平和であると説明する。
その場にいたロベール・ド・サブレは反論するが、臣下の行為に心当たりがないわけではない王も思案する。
そして神の判断に委ねる、とアルタイルとロベールが戦うことを命じる。神は正しき者の味方をするだろう、と。

アルタイルはロベールと一騎打ちをし、打ち倒す。

しかしロベールは死ぬ前に、お前は秘宝の秘密を知る9人を暗殺したが、9人ではなく10人だ、と言う。

10人目とはアル・ムアリムのことで、自分は秘宝の力を分け合おうとしているが、奴は違う、と。

リチャード王は神はお前の味方をしたと言って認めるが、アルタイルは神は関係ない、技が勝っていたのです、と答える。
キリスト教徒であるリチャードと、人間の自由意志を尊重するアルタイルとではお互い相容れない部分があるが、平和のため理性的にならねばいけないことは二人とも承知している。
リチャード王はサラディンとの戦いに向かうが、向こうもこの戦況で考えを改めるかもしれないと示唆する(史実上アルスフの戦いは十字軍が勝利した。ただ1187年にサラディンに奪還されていたエルサレムを十字軍のものにすることはできなかった)。

アルタイルはリチャード王もサラディンも、背後の臣下の動きに気をつけねばならないのは同じですと忠告し、その場を去る。
アル・ムアリムに尋ねなければいけないことがある。


マシャフに戻ると、人々は全員操られており、アサシンの同胞たちがアルタイルに刃を向ける。

ロベールの言ったとおり、アル・ムアリムこそが最大の裏切り者で、自分の弟子たちを騙して利用していた。
そして秘宝が手に入り最後の標的であるロベールが死んだ今、計画を実行に移そうとしているようだ。

アルタイルはエルサレムから駆けつけてくれたマリクとその部下たちの助けも借りて砦にたどり着き、アル・ムアリムと対峙。

アル・ムアリムも、人々の自由意志を奪わなければ平和は実現できない、とテンプル騎士団と同じようなことを言う。
だがロベールや他のテンプル騎士たちは邪魔だった。あくまで自分ひとりでエデンのかけらを手にし、その幻の力を使おうとした
アルタイルは、人々の意志を奪って従わせようなどという計画こそが幻だろうと言うが、アル・ムアリムにしてみれば人々は今すでに幻に従っている。
事実、神の名のもとに人間同士が殺しあっているのに、神はどこにいるのか?それなら自分がもっとマシな幻を与えてやる、と。
アルタイルはそれでも、それは本人が選ぶことだ、と反論する。

アルタイルはアル・ムアリムと一騎打ちで闘い、エデンのかけらの力に翻弄されながらも師を倒す。

お前はあれを破壊すべきだった、と言うアルタイルに、十字軍の戦を終わらせ真の平和をもたらす唯一の手段を破壊するわけがない、とアル・ムアリムは言い残す。

アルタイルはエデンのかけらを破壊しようとするが、球体から映し出された地球には他のエデンのかけらがあると思われる場所がいくつも表示される…
アルタイルはマリクと部下たちとそれを見上げる。

過去編は、ここで終了。

 

現代編

強制的にアニムスの中に入れられながらも、束の間の休息は与えられているデズモンド。

ルーシーはアブスターゴは表向き製薬会社だが他のこともやっていると説明する。テレコミュニケーションの事業は興味深いよ、などと言う。

記憶の中で奴隷商人を始末したあと、デズモンドはアニムスのオーバーヒートで再び覚醒させられる。
デズモンドはルーシーに、なぜヴィディックに好き勝手怒鳴らせるんだと質問する。すると「命の恩人だから」と彼女は言う。

詳しく聞くと、ヴィディックはルーシーが大学で行っていた研究に興味を持ち、彼女をアブスターゴに引き入れアニムス計画に参加させた。
アブスターゴはアニムスの配備が完了するとルーシーを始末しようとしたが、ヴィディックがそれを阻止したそうだ。

部屋で休んで、と言われたデズモンドは部屋に帰るが、そこでクローゼットの中にアクセスコードを見つける。

AC アクセスコードを見つけるデズモンドの画像

これを見つけてから、デズモンドはロックされている自室のドアを開けて外に出られるようになる。
(アニムスのある部屋に行けるだけで脱出できるわけではないが、ルーシーやヴィディックがいない間にPCをチェックできるようになる)


アルタイルの更なる3名の暗殺の記憶を調査したところで、デズモンドはアブスターゴがテンプル騎士団であることを知る。ルーシーがそう教えてくれた。

第三次十字軍の時代に始まった二つの組織の戦いは現代になっても続いていて、アサシン教団は陰で活動しているが、テンプル騎士団はアブスターゴという表の顔を持ってこの世界に影響を及ぼそうとしている。

ルーシーは「彼らが求めるものは善だが、それを実現するための方法が、とても悪いやり方なんだ」というような事をいう。

(このあたりで読めるヴィディックのメールの中に、アブスターゴの Eye-Abstergo という通信衛星の打ち上げが12月21日に延期された、というニュースがある)

AC Eye-Abstergo 打ち上げ延期ニュース 画像

その後ふたたびルーシーとの会話で、アルタイルの記憶の中でデズモンドが見つけたエデンのかけらはアブスターゴが回収した、が、事故で壊れてしまったらしいと聞く。
だからアブスターゴは今記憶の中で、他のかけらの手がかりを探そうとしているそうだ。
それが見つかれば、12世紀に目指していたのと同じ”完璧な世界”を作り出すために利用する計画のようだ。


アルタイルがロベールの殺害に成功したあと、覚醒させられたデズモンドは、アサシンたちがアブスターゴに襲撃を仕掛けてきたことを知る。
監禁されているデズモンドが助けを呼べるわけもないが、彼らはなんらかの方法で居場所を突き止めてデズモンドを助けに来た。

AC デスモンド画像

しかし、デズモンドも突然のことに状況を理解できずにいるうちに、少数で攻めてきたアサシンたちは撃退されてしまう。
落ち着いたヴィディックは、これでもう誰も君を助けにくることはないと言う。
アブスターゴはここ1年ほど、アサシンたちを見つけ出しては排除してきた。今のが最後の生き残りだった。

デズモンドは誰かが自分を助けに来るなんて考えていなかったが、この襲撃を耳にし、そしてアサシンたちがみんな殺されたなら自分の両親も死んでしまったのではないか、と考える。
もう逃げ道はない。あとは用が済んだら殺されるだけだ。

絶望するデズモンドだが…そこでルーシーが「希望を捨てないで」と言ってある仕草を見せる。
それによって、デズモンドはルーシーが味方であることに気付く。


アルタイルがエデンのかけらの地図を発見した記憶にたどり着いたデズモンドは、また覚醒させられる。

AC デズモンド画像

ヴィディックは、(北米大陸に?)エデンのかけらは少なくとも6つある、と誰かに報告している。ただし、すべてがこの現代まで無事である保証はない。
その人物(アラン・リッキン?)は、エデンのかけらは一つあれば充分だが、各地点にチームを送って損傷具合を調査し回収することを命じる。
そして、デズモンドはもう用済みなので始末しろ、と。

だがルーシーが、エデンのかけらを無事にすべて回収するまでは彼の記憶が必要であり、生かしておくべきです、と意見する。
ヴィディックは納得していないが、通話相手は了承。ヴィディックとルーシーは部屋を出ていく。

するとデズモンドの目に、血で書かれた文字や記号のようなものが見える。
それは部屋中に書かれており、ナスカの地上絵やボロミアン環(三つの円が重なったマーク)、ピラミッドや階段ピラミッドの図形みたいなものもある。
それは青白くはないもののルミノール反応のように発光して見えるが、デズモンドにしか見えない。
(デズモンドはアニムスで長時間先祖の記憶を体験したことで、流入現象によって鷹の目の力を覚醒させたと思われる)

自室に戻ると、そこの壁にも文字や記号が壁一面に書かれていた。
これは誰かが血で書いてここに残したのかもしれないが、支離滅裂だったり外国語であるせいで、誰がやったのか、またどういう意味があるのかわからない。

デズモンド「これは血か?いったい誰をここに閉じ込めていたんだ?そいつはどうなった?これは何を意味して…」

現代編終了。ここがストーリーの最後で、このあとにエンドクレジットが流れてⅠは終わります。

 

最後にネタバレありで少し感想

今回は Memory Block 3~7の区間を一記事にまとめるという大作業(大げさ)を行ったため、最後のまとめは無しにします。
記事のカロリーがすでに高すぎて体に悪いので(ハァ?)

感想はネタバレなしだったので、ネタバレありじゃないと言えないことを少し書いておわりにします。
もう1万字超えてるんだよな(はやくおわれ)

過去編、現代編ときましてそして最後

AC 源氏パイじゃなくて壁の文字画像

出ました源氏パイ、と。

いやマジで初見プレイ時から源氏パイにしか見えなかったから源氏パイって呼んでます。まあ本当はローレンツ・アトラクターだそうですが。

この記号の意味は有識者によっておそらくすべて解説されていてwikiにまとめてあります。

Cryptic Messages | Assassin’s Creed Wiki | Fandom

若干Ⅱ以降のネタバレになってしまうかもだが、この文字や記号を書いたのは被験体16号、つまりデズモンドの前任者なんですよね。

一応16号のことについてはⅠのメールの中でも少し触れられていて、ルーシーはデズモンドを助けようと時間稼ぎの面もあってアニムスの使用を何度も中断させてたんだが、同時に、16号がアニムスの長期使用によって精神に異常をきたした事を彼女はひどく後悔していて、17号のデズモンドの時はそれを防ぐため連続使用を控えさせていた、ってのはあるみたいです。

アニムスで頭がおかしくなるってのは、後にアブスターゴが一般家庭向けにヘリックスとかをリリースしてるのを見たあとでは、前時代のことのように感じられる。
でも近年作でも実際におかしくなってる人いますからね。あれはアニムスというかなんというかなんですが。

とにかくアブスターゴがクソってことです(暴力まとめ)

 

ルーシーが味方だとわかる場面は、初見プレイ時にめちゃくちゃテンション上がりました。

園崎未恵さんの冷静ながら優しい声のイメージもあって、ルーシーの頼もしさが泣ける…とか思ってたおぼろげな記憶。

これもネタバレだけどそんな超ヤバい事柄ではないので書いてしまうが、このときはお父さんのウィリアム・マイルズが生きていることなど全然わからないままストーリーが終わるので

文字通りルーシーだけが頼りというか。

うん。切ない感じです。

 

過去編の一番最後に登場する地球にあるエデンのかけらの地図ですが
この時点で、エデンのかけらはエジプト、フランス、イギリスなどにもあることが表示されている。
全部Ⅰ以降のタイトルで舞台となっている土地ですね(あと日本にも1つあって草。いつになるやらですけどね Assassin’s Creed Red…)

 

などなど考えたりしました。

今回プレイして、いろいろおさらいとかも出来てよかったです。

まあおさらいしてどうすんだよ、って話ですが。

もう1か月きってますけどという話。正直出てみないとわからんですよね。
様子見はしません。プレイはしますよ。それは言いましょう。
もうここまでブチギレた状態だと逆に他の人のレビューに委ねることはできない訳ですね(しらないよ)

自分の目で見てアアふざけんな!!!!!と言うしかないと(発売開始前から怒るな)

まあそういうわけで Mirage をプレイはしましょう。

そのうえでどうするかは未定です。

予約購入したあとに公式から推奨PCスペックが出たのは腹立ちますね。もはやそんなお知らせないのかと思ったらこの始末だよ(それはねーだろ)
まあ一応下調べはしてから買って、結果一応推奨スペックは満たしてるっぽいので冷静を保とう。
発売日も前倒しで10月12日から5日になってるなあ、ああ!?(冷静)

推奨スペックは一応↓の記事に載せています。タイトルは12日のままですが追記訂正はしました。

Assassin’s Creed Mirage 2023年10月12日発売決定【詳細情報まとめ】

 

とにかく、また性懲りもなく書いたプレイ日記を読んでくれた方がいたり、ちょっとでも読んで楽しんでもらえてたら嬉しいです。
楽しんで…このブチギレを…?いやこの記事ではそんなキレてないはず。全体の割合として。

お付き合いいただき、ありがとうございました(無理やりおわる)

 

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投稿者: Ugo

Eager for the world of other sun.