電子書籍の作り方 (LeME使用、テキストファイルでの作成方法)

それは LeME の公式サイトに書いてあるじゃないか。という話だが、とにかく何が必要か、どのやり方がいいのかも不明で迷ったので。
自分がやった手順をメモ代わりに書いておきます。

自分の場合、手元に同人誌用に作ったPDFデータがあるとかでは無く一から作成したのですが、テキストファイルはやりやすくて良いと思いました。
テキストファイルなら後の修正も容易です。

目次

 

LeME で 電子書籍(EPUB) を作る手順


    • LeME をインストールしておく
    • 原稿のテキストファイルを用意する(奥付含め)
    • 表紙を用意する
    • それらをすべて LeME で読み込んで電子書籍を作成する

基本的にはこれだけです。この記事では原稿はテキストファイルで説明しますが、テキスト以外に Word や PDF でも作成できるようです。

LeME は EPUB を作成できるフリーソフトで、電子書籍の作り方やソフトはいろいろあるんだが、LeME が無料でわかりやすそうだったのでこれにしました。

LeME 公式サイト→ LeME – 電子書籍を作ろう!

 

EpubCheck用Java をどれにするか


※この話は実際の手順説明のためここに置いてますが、LeMEでのEPUB作成方法をざっと知りたいだけなんだが!?て方には、ひとまず関係ない話です。
そういう場合は飛ばしてOKです。

 

上記手順にプラスで、完成したEPUBファイルが仕様どおりになっているかチェックする為には EpubCheck を追加で入れる必要があります。
(EpubCheck は必須ではありません。無くてもLeMEは使えます)

で、EpubCheck を動かすためには Java のインストールが必要になります。

すでにPCに Java が入ってる人で、それが商用のファイル作成にも使えるなら何もする必要ないです。そのまま EpubCheck の設定をして完了。

Java 入ってない人は新たに入れる必要があります。
その辺は LeME 公式にも書いてあるんですが、LeME公式に案内のある Java の規約が変更されていて、商用EPUBを作るために使っていいのかよくわからない。
儂の理解が足らないのかもしれない。でもすべては Oracle の規約関連の事が複雑すぎるせいだ()

とにかく実際はLeME公式のJavaを使って問題ないのかもしれないが、儂は狂人であるが故に気になったので、LeME公式の案内とは違う Java を使いました。

結果、それでも大丈夫なようです。動作しました。

儂が使ったのは Microsoft Build of OpenJDK です。EPUB作成に使ってるのは Windows なのでこれでいいかと。
Windows の人は公式ページから msi 版をダウンロード、インストールするのが一番簡単と思われます。儂も msi でやりました。

公式ページに行くと下記の一覧があります(2021年11月16日時点)。
一番下が Windows の msi 版です。

Microsoft Build of OpenJDK ダウンロード説明用画像

公式ページ↓
OpenJDK の Microsoft ビルドをダウンロードする | Microsoft Docs

 

テキストファイル(.txt)で原稿を作る


最低限、以下のことがわかっていれば作れます。

    • ファイルの文字コードはUTF-8にする(そうでないと文字化けする)
    • 何も指定しない場合、テキストファイルの最初の行がタイトルになる
      (そのため章ごとにファイルを分けて管理するとわかりやすい)
    • 後はルビ振りなど、自分の小説に必要な処理のルール

以上。処理のルールは LeME 公式サイトに記載されています。それを見ながらやれば何も難しくない。

テキスト編集のポイント(小説) | LeME

文字コード UTF-8N の、改行コード LF で文字化けなくEPUB作成できました。

 

奥付を作る


この書籍を発行した責任者は誰か、を明確にするために必要なので作ります。
電子書籍と紙書籍だと書く情報が変わってくる(印刷所名は電子には無かったり)し、これ書いておけばOKと言えるほど詳しくないんだが

    • 本のタイトル
    • 著者名
    • 著作権者表示
    • 発行年月日
    • 連絡先(メールアドレスや自分のウェブサイトなど。SNS不可の場合あり)
    • 複製および改ざん禁止条項

これらは最低限必要だと思われますが、儂も手探りですんで、各自要検索でお願いします。

一応、日本電子書籍出版社協会というところが奥付に必要な情報をまとめているので、それはリンクしておきます。

電子書籍「奥付」推奨モデル | 日本電子書籍出版社協会

ただ個人向けの説明ではないので、そのまま適用できないものも多いが…
発行元の名前も重要なようですが、個人でサークルなどもなく出した場合、発行元と著者が同じなのでようわからん…。

あと間違っても個人情報は書かないようにしましょう(今時そんな人はいないと思いますが)
ペンネームや仕事用のメールアドレスなど、創作活動に使用しており自分が責任を持っている名前や連絡先を記載しましょう、てことですね。

最後に、連絡先の情報でSNS不可の場合あり、というのは、pixivFACTORYの電子書籍用PDFファイル作成ページに、SNS以外の連絡先、という表記があったり、印刷所によって連絡先がSNSだとダメな場合がある、などの記載を見たので書きました。

(上記のpixivFACTORYはpixiv IDが無いと見られないため、該当ページのスクショを貼っておきます。右端に件の表記があります)

pixivFACTORY の表記確認用画像

連絡先としてではなく自分の情報としての記載は可能だと思うので、儂は連絡先とは別にSNS情報など書きました。

 

目次は LeME の作成機能で作れる


LeME には各章の見出しを拾って、リーダーアプリなどで使用できる目次ページを自動で作成する機能があります。
これを使用して目次ページをつける場合、EPUB用のファイルを読み込んで順序などを編集する段階で、ボタン一つで挿入できます。

凝った目次を作りたい場合は別途自分で用意しなければだが、シンプルに目次つけられればいい、という場合はこれで充分だと思います。

 

表紙どうすんねん


それで表紙どうやって用意すんねん、というのは、儂はまあ絵は描けるということで自分で作りましたが、表紙のデザインというのは単に絵を描くのとは別で難しさはありました。
テンプレートからそれっぽい表紙を作れるサービスもあるので、自力で作る場合そういうものを利用してもいいかもしれません。
どうしても作れなければお金払って作ってもらうことも出来ますんで、まあそのような感じで用意(急に適当になるな)

 

上記すべて出来たらEPUB完成


これで、配布したり販売したりといった事が出来ますですね。

儂は今のところテキストファイルでしかEPUB作成してないんで、それ以外は不明です。
あとこの方法でしかやってないんで他と比較はできません。
しかし同人誌作成などをしたことが無い自分にとっては、やりやすかったです。
やり方が一度わかったら超簡単でした。LeMEに感謝します。

 

最後に:とりあえず作ったEPUBを利用し、リーダーアプリで校正・推敲すると便利だった


とりあえずEPUBファイルを作って自分で読んでみる。それを校正・推敲に利用すると、捗る気がしました。

初めにテストとして作成したEPUBファイルを、自分の場合 iPhone の Apple Books で読んでチェックしながら、ハイライトやメモを付けつつ校正用ファイルに利用しました。
それなりに便利でした。効率とかはわからんですが、電子書籍になった最終形で読めるので確認作業としては最適でした。
スマホならどこでも確認できるし、縦書き文章を読むのはEPUBの方がPCの元ファイルより読みやすい。個人的に。

どこを直してどこを直してないか、元の文からどのように修正したのか、この情報ってわからなくなりがちなんだが、リーダーアプリでつけたハイライトやメモってそれだけ一覧で確認できるし、その箇所にすぐ飛べるし、校正に便利なのでは?と思った。

その場合、EPUBファイル名を校正用に変更しておくと良いでしょう。本番のファイル名のに校正・推敲のメモなどを付けると後から面倒なので。本番のファイルもアプリに入れて確認したい、という段になって「あれこれ同じファイル名の入れてダイジョブナノ…?」等となるので。
そんなんやる前に気付けよという話だが気付かなかったので、反省として書いておきます。

 

とりあえず作ってみたい、という人に必要な情報は書けたはずと思いますが。
現時点わかることはこのくらいです。

えー今回儂が作った電子書籍はBOOTHで販売してますんで何卒(貴様、何を頼んでいる?)

誰かの中の1日目 (書き下ろし掌編・キャラクターイメージ画付き) – Cavernous [Ugo’s shop] – BOOTH


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投稿者: Ugo

Eager for the world of other sun.