illustration: I’m not your cute doll

生きてます()

というわけでまた SCI-FI CITIZEN シリーズで。
シリーズで描くの苦手なんですが、がんばって同じ形式で。

前にも描いたイェロドというOCを描きました。
タイムラプスを久々に載せています。

そして何故か絵の話より作業中BGMで流してた Netflix ドラマの話のほうが長いです()

『デッドボーイ探偵社』と『BODIES/ボディーズ』と『エリック』を見ました。
全部面白かった。
それを目的に探した訳じゃなかったのに、3作品ともクィア要素があるドラマでした。収穫ヨシ。

 

イラスト, illustration
I’m not your cute doll (Yerrord)

 

シャツ無しバージョン

イラスト, illustration
I’m not your cute doll (Yerrord)

 

なかなか仕上げをどうしようか…どうしたら…と死にそうになってたんですが
こんな感じで。

筋肉はいつも描いてますが、常にもっと良くしたいのでちまちまやってて、やりすぎて疲れました()

常にもっと良くしたいけど、描き方を変えまくると毎回一からやる感じになる気がして、最近はいつもグリザイユで描くように意識してます。
こういうこと描くと余計に違うやり方にしたくなりそうだが、まとにかく最近はそんな感じです。

でも髪の毛の描き方だけは確実にもう一回見直すべき、と思って変えました。
良くなったと思います。

デジタルの作業工程はそんな感じですが、新しくやってる事といえば、アナログで下描きするとかですかね。
なんかデジタルでアイデア出ししようとすると具合が悪くなってェ(なんで???)

まとにかく紙に描いてるほうが落ち着くから、不便なんだけどアナログで描いたりしてます。
iPadとかモバイルで描ける道具を持ってないので、Skebとかのアイデア出しの時もアナログで描いたりはしてますが。けっこう前から。

何回も描き直すタイプの描き方をするので、アナログだと絵を形にするのが難しかったりするんですが
まあ下描きだけなら問題ねえか、て考えるようにしてます。

下描き

アナログ下描き

首がまっすぐだなあこの人()と思ったのでそこと、顔の感じは修正してますが
あとは大体下描き通りです。デザインは。

完成してから思ったんだが、もうちょっと目を切れ長にすればよかったかなと思った。
まあそういう事もありつつですが、イェロドのキャラデザはほぼ決まってて、今回タトゥーを少し追加しました。
元々は縫合跡のタトゥーだけだったんですが。
このキャラクターは人工生命体なので、縫合跡みたいなのもタトゥーです。

タイムラプス

 

という感じで。途中で文字書くのはよくやってます。本当に必要なメモであったり気分転換のマジでどうでもいい言葉を書いているんだぜ()

毎回あークソクソクソ(落ち着いて)と納得いかない所もあるんですが、でもまあキャラクター自体は可愛く描けたのでそこは良かったと思います。

 

じゃあ後は楽しいドラマの感想で。

冒頭にも書きましたが、絵を描きながら Netflix で『デッドボーイ探偵社』と『BODIES/ボディーズ』と『エリック』を全部見てしまいました()

DEAD BOY DETECTIVES


全部面白かったです。個人的には『デッドボーイ探偵社』が一番よかった。総合点として。

幽霊の少年二人が、幽霊からの依頼を受けて事件解決する、というよく考えたら普通の生きてる人間があまり出てこない話です(草)
少年といってもかなり前の時代に死んでるので、純粋に10代ってわけではないんだが。
儂としてはティーンが主人公の話は自分がティーンの時から苦手(ハ?)なので、そういうほうが良かったですが。

あとは別にそういう要素あると思って見始めたわけじゃないんだが、クィア要素がけっこうあったのと片思い祭りだったので好みでした(片思い愛好狂人)
最後のはおいそれでいいのか!??!?とも思ったが、なんかまだ続きそうなので希望を持ちつつ。ほんとに続編出るかはわかりませんが。作ってくれよ頼む。

主人公のエドウィンとチャールズは、最初はうーんどうやろなあ、と思ってましたが見てるうちにめちゃくちゃ可愛く思えてきて(特にエドウィン)
最後にはふつうにすき…( ˘ω˘ )てなってました。

数少ない生きてる人間()キャラのクリスタルとニコ・ササキも可愛いですよ。
ニコを演じてるのは Yuyu Kitamura ていう日系の役者さんみたいで、制作陣にも日系の人がいるみたいなんで、まあなんかちょっと嬉しいなというのもある。
でもニコの部屋のポスターはもうちょっとなんとかなりませぬか?と思うんですが()
誰か日本人の絵描きに描いてもらったほうがいい気がするんだぜ。

でもまあ海外ドラマなんでね。そういうとこも笑いつつ。
おっさん声でしゃべるむっちり体形の猫とかも出てきてとても可愛いです。

 

BODIES


そのあと『BODIES/ボディーズ』を見たら、こっちもかなり面白くてしかもまたクィア要素があって見やすかったです。
ほんとにそういうのを探して見た訳じゃないんですが()

こちらの主人公は成人主人公(おそらく全員30代以上)のみ。

4つの時代のロンドンに生きる4人の警官が、それぞれの時代で同じ遺体を発見するというミステリー。
しかもSF。最初は近未来を扱ってるだけのミステリーなのか?と思ったがけっこうSF要素ありました。でもSFファンでなくても普通に楽しめると思います。

とにかくこのドラマはややこしい話を理解できるようしっかりまとめてあり、素直にすげえ…と思いました。
時代の切り替わりも、4人の警官の全く異なった人物像と時代背景を利用した差別化で違いがわかりやすくてよかった。
ドラマ全体は渋くてハードボイルドな雰囲気ですが、4人の警官たちが違う時代で同じ事件を追いながらそれぞれの存在に近づいていく(常に適当すぎる Netflix の説明を借りると”絆が生まれる”)、その様子には、本来出会わないはずの違う作品の主人公同士が顔を合わせるようなワクワク感があって、めっちゃ楽しいです。
このドラマ見ようと思ったきっかけもその、絆が生まれるってどういう事なんだろう、と考えたところからだったので。

ネタバレを避けるためはっきり言えないが、てことは他のもあるんじゃない?と思った期待は外れたかと思わせといて…ていう展開が個人的に一番アツかったです。地味なとこですがそこがすごく好き。

一番最後の場面と結婚式の場面以外は最高、てくらい面白かった。
最低最悪に吐くほど胸糞悪い結婚式の場面があってですね()
いやマジで吐くwww
登場人物に文字通り容赦ない仕打ちをするランキング宇宙一位ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のサンサのやつとかレッド・ウェディングより個人的にはこっちのが数倍胸糞悪かったです。
(サンサとかレッド・ウェディングのキャラは嫌いとかではなかったが、推しキャラではなかったからあの場面に耐えられただけかもだが)

一番最後の場面については…
納得いかないので見終わったあと調べたら、シーズン2を作るってなった時用の演出としてちらっとやった事らしく。
でもこのドラマは完結済みの原作があり、しかも原作者がすでに亡くなってるという事、それに加えてかなり緻密に練られている話なので、なんか理由があっても変な演出入れずにきれいに終わらせてほしかった、と思ってしまった。
それ以外はほんとに良かったです。
そんなこと言ってネタバレじゃねーか!と思われるかもだが、そういう意図でやっただけと思って見たほうが満足して見られる気がするので…たぶん。

クィア要素に関してはつらい要素多めのやつですが、ただ単にキャラクターがクィアなだけではなく、クィアであることがストーリーのプロットと結びついていて、そこにSFならではの雰囲気が合わさって個人的にはかなり良かったです。

そのクィアのキャラも良かったし、4人の主人公が全員良かったんだが、1941年のロンドンに登場する主人公の一人、ホワイトマン好きですね。
大胆すぎてw
アンチヒーローな感じでかっこいい。
この物語、そしてこういうSFプロットの中で活きるキャラだなあと感じられてとても良かった。
彼のバックグラウンドとか心情の部分はほとんど語られませんが、時代の情勢と彼の置かれる状況と、演じてる役者さんの演技がよくて、それだけで厚みのある登場人物に感じられました。

このホワイトマンの役者さんだけは前に見たドラマに出てた(らしく確かに見覚えはあると思ったが完全には思い出せなかった)が、他の人たちは全く知らなかった。でも全員よかったです。

という事を書いたあとで
もうちょっとこのドラマと原作の事を調べたんですが、ドラマのストーリーは原作から大幅に改変されているとわかりました。
原作はそもそもSFじゃないようだし、ホワイトマンもかなり違う感じのキャラみたいだ。

でもまあその上でも、よく出来たストーリーになってるので、一番最後の場面だけは無くてよかっただろと思いましたが。
あとそこまで変えたって話を聞くと、このドラマのクリエイターが作った完全オリジナルのSFドラマとか見てみたいなあとも思いました。
この Paul Tomalin て人は、『ドクター・フー』のスピンオフでめちゃくちゃゲイ要素ありまくりの『トーチウッド』ていうドラマで、脚本も1話書いてたみたいだし。他の脚本家と共同でだが。
とにかくSFとクィアに縁があるじゃないか是非頼む(上から頼むのやめて)

まあそういう話はありつつ。『BODIES/ボディーズ』はSF好きじゃなくても見られる部類の物語だと思うし、また、SFドラマを探してる人にはすぐ薦められるレベルの作品でした。
見応えのあるSFドラマ(しかもシリアスなタイプのクィア表現がある)を探すのってけっこう難しいと思うんで…おすすめです。

 

ERIC


『エリック』は THE BOYZ の末っ子メンバーの名前…でもあるんだけどそうじゃなくてみんな知ってるベネディクト・カンバーバッチ氏が主演のドラマで、これも面白かった。
そしてこれもクィア要素があるという。いやほんと。それで探してないのに。
まあ嬉しいことですが。そしてこちらもクィア要素が飾りじゃなくてしっかり描かれてて良かったです。

これを一番最後に見て、仕上げ作業中にあんまりよそ見できないからほんとにBGMのつもりで吹替え版にしてつけてたんですが、エピソードが進むうちにストーリーが気になっていって最後の話はちゃんと見ちゃいました。

“おはようお日さま”という子供番組をやっているパペットクリエイターのヴィンセントは夫婦仲最悪で、たった一人の子供であるエドガーにも父親らしいことを出来ていない。
エドガーが考えたパペットのアイデアについても真剣に聞いてやらない。
妻にあの子を学校まで送っていってと頼まれた日も、一人で大丈夫だろ、と断る。
その日、エドガーは登校途中に行方不明になってしまう…

という、子供を捜してカンバーバッチがぐちゃぐちゃになるドラマ()です。

現代ではなくて1980年代を舞台にしているので、そこらへんの状況とかも絡んだ話になっている。
夫婦仲の問題がぁ、とかの暗い話、ややこしい問題の話はあまり好きじゃないんだが、完全に陰鬱な冷めきったドラマという訳でもなく、人間の温かみがあってよかったです。
これはハッピーエンドかバッドエンドかを書いちゃうとイコールネタバレなので言えないが、ストーリーの中にそういう温かさが描写されてたってのがポイント高いです。

カンバーバッチはCV三上哲ということで安定の。
いやそんなに吹替カンバーバッチ見てるわけじゃないんですが、よくカンバーバッチの吹替担当されてる方なんですよね。経歴見た感じ。

あと知らない声優さんだが、ルドロイト刑事の吹替してた人がイケボでした。
最初は普通に聴いてて、すぐに何だこのイケボ!??と思ったわけじゃないんだが、最後のほうのルドロイト刑事が本人も声もめちゃかっこよかった。
この声優さんの脅しボイスとかが入ってるゲームやりたいんだけど無いですかね?(脅しボイス求めるな)
田所陽向さんって方です。Netflix のクレジット見ると。

調べたら Apex のフェードってキャラの声やってるらしいが儂は Apex はやってないし、他の洋ゲーにはあんま出てないみたいですね。アニメとかはけっこう出演されてるが。
是非アサクリに出てください(指定するな)

ルドロイト刑事のことを書いて、そうだ、と思いましたが、ルドロイトはティナさんに50回くらいメシを奢ったほうがいいと思います。

 

 

これらのドラマは特にクィア要素があるから、と取りあげた訳ではないですが Netflix のクィア系のはシンプルに恋愛ものかティーン系が多い印象なので、そうじゃないやつは貴重だなということで。今回のを発見できて良かった。

て感じで、はい。

まあともかく久しぶりに面白いドラマが3つも見られて、絵も描けたのでよかったです。…いや逆だろw

絵も描けたし、そのBGMとして単につけとくつもりだったドラマが3つとも真剣に見ちゃうほど面白くて良かったです。

 

投稿者: Ugo

Eager for the world of other sun.