First Day Inside Someone Else

誰かの中の1日目

First Day Inside Someone Else

2017

西村 烏合

賞金稼ぎのアンドロイドと、アンドロイドの体に自分の人格を移植したい青年が、宇宙の旅行者が行き交う無法地帯の惑星で出会って賞金稼ぎする話です。

アンドロイドは本当はホログラム生命体(PLF)で、ワケあってアンドロイドの体の中に入っていて、昔自分の人格を破壊した元所有者に言われた言葉の意味を探しています。
青年はある理由から自分の人格を別の体に移植したいと考えていて、故郷の惑星から脱走したことで惑星の政府から追われてます。

chapter 1
chapter 2
chapter 3
chapter 4
chapter 5
chapter 6
chapter 7
chapter 8
chapter 9
chapter 10
chapter 11
chapter 12
chapter 13

 

作者が人工生命体大好き野郎なんで、アンドロイドとかホログラム生命体とかめちゃ出てきます。そういう存在のほうが多い(^ω^)

First Day Inside Someone Else ch.7

誰かの中の1日目

西村 烏合

 

chapter 7

なぜ自分がここから物事を見ているのかわからない時がある。
解放されるのは、自分がどこに居るか忘れている時。
でもここはそんなに広くない。走ろうとして檻に頭をぶつけて、自分が閉じこめられていることを思い出す。
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First Day Inside Someone Else ch.6

誰かの中の1日目

西村 烏合

 

chapter 6

キャラバン・プラネット115自慢の軌道上ナイトクラブ、その調理場につながる食材搬入口に、高級ステリオ産ワインのコンテナが運び込まれてきた。バーカウンター担当のアンドロイドはコンテナを調理場の食材保管スペースまで運び入れ、人目がないのを確認してコンテナを開封した。
「酒はまだか?客にダーツの的にされたくなかったら今すぐ持ってこい」
「今行きます」
 突然響いた無線通信機の音声に驚きながらも、アンドロイドは丁寧に返答して、コンテナの中からまず余分な積荷を引っ張り出した。
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First Day Inside Someone Else ch.5

誰かの中の1日目

西村 烏合

 

chapter 5

沈黙が音をかすかに耳に届けている。遠く宣伝用の飛行艇から垂れ流される常套句。建物の外から、割れた窓の隙間から、不明瞭に響いてきて、荒れ果てた劇場の壁と床に吸い込まれていく。
舞台の上に布を敷いただけの場所で気を失っていたセスが、目を覚まして最初に見たのは、はがれてほとんど原形がわからなくなっている星図の絵だった。天井一面に描かれていたようだが、いまは絵があったことがかろうじてわかるだけだ。天井の色はほとんど、はがれかかった資材の黄土色や腐食した茶色しかない。
 その視界の中に、アレックスが現れた。
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